産地 | フランス、オーヴェルニュ地方 |
原料 | 牛乳 |
乳脂肪分 | 55% |
形状 | 直径15.5センチ、高さ3センチ、重さ500gの円盤形 |
タイプ | 青カビタイプ |
季節 | 1年中 |
プロフィール | フランスの中央山地、オーヴェルニュ地方のチーズ。伝統的なチーズが数多く存在するこの地方の中では非常に新しいチーズ。誕生してまだ10年ほどだそうだ。 この地方の伝統的なブルーチーズにはブルー・ド・ヴェルニュやフルムダンベールなどフランスを代表するようなAOCチーズがあるが、このモンブリアックはそれらのブルーチーズとは全くタイプの違い、青カビの量は少なくチーズの乳脂肪分も55%と高めてある。まわりを灰でまぶして黒く化粧をほどこされている。 チーズの味もあまり青カビタイプ独特の刺激が感じられず、まったりと柔らかい口当たりになっている。 チーズの輸入業者によっては「ロッシュ・バロン」という名前で売っているが、これとモンブリアックは全く同じもの。フランスの製造元が買収されたとか、何かの理由でふたつの名前で売り出されているそうだ。 |
食べた感想 | ブルーチーズって刺激的だし塩辛い、しかも青カビがこともあろうに食品の中に入っているという、日本人的感覚からすれば世にも恐ろしい食べ物かもしれません。最近ではかなりブルーチーズの知名度も上がったり、ワインを本格的に楽しむ人も増えたとこともあってチーズ売場にもいろんな種類のブルーチーズが売っています。 それでもやはりチーズの初心者というか、チーズって面白そうだけれど口に合うかしら・・・・?っておそるおそるチーズを買っていくような人にとってはブルーチーズは関門かもしれません。そんなときのお助けブルーチーズがこのモンブリアック。 私がチーズにハマった約5年前にはほとんど見かけなかったチーズ。調べてみたらフランスでも誕生して10年ほどの新しいタイプのチーズだそうです。白カビタイプと青カビタイプの掛け合わせで脂肪分が70%以上もあるというようなチーズはドイツで開発されましたが、それともまたちょっと違うフランスの新顔といったところでしょうか。 このチーズ脂肪分が55%とやや高めなので口当たりがとてもいいです。そして青カビタイプのくせに青カビは申し訳程度にしか入っていなくて、ブルーチーズの醍醐味でもあるあのツンとくるようなピリッと舌を刺すような刺激がほとんど感じることができません。チーズのまわりには何故か灰がまぶしてあります。 あまりの食べやすさにブルーチーズということを忘れてペロリと食べてしまうこと請け合い。 チーズを愛し、チーズの深みにどんどんはまっていっているような人にとってはこのチーズはちょっと邪道と感じるかもしれません。でもこれからチーズをもっと知ってみたいと思っているような人にはたいへん取っつきやすいですし、数々のチーズを食べてきているチーズ上級者にとってもやっぱり美味しいチーズです。 |
合うワイン | フルーティーで軽めの赤ワインやミディアムボディーのワイン。ボージョレとかブルゴーニュ・ルージュとか。 |
合うパン | バゲット、パン・ド・カンパーニュ(田舎風のパン)。 |