産地 | イタリア、ロンバルディア州 |
原料 | 牛乳 |
乳脂肪分 | 60〜90% |
形状 | なめらかなクリーム状の塊 |
タイプ | フレッシュタイプ |
季節 | 1年中 |
プロフィール | 今ではイタリアの各地で1年中生産されるようになっているが、もともとはロンバルディア州の平野部の町の特産品だった。 このチーズの名前の由来は(時代はいつかわからぬが)スペインの総督がこの地を訪れはじめてマスカルポーネを食べたときに、「マス・ケ・ブエノ」(なんて素晴らしい味だ!)と叫んだその言葉とされている。 高脂肪でまるでホイップクリームのような口当たりでクセがないので朝食にそしてデザートにと活用されている。フレッシュタイプなのでできたてが一番美味しく、輸入されているものも早めに食べるにこしたことない。 |
食べた感想 | 10年くらい前のティラミスブームでグンと知名度が上がったマスカルポーネ。私もかつてはティラミスを作るためによく購入していました。家庭でのお菓子づくりの材料としてはちょっと値段が高いなぁと(ひとつで1500円くらいはします)思いながら、流行っていた頃はせっせと作ったものでした。その当時はまだチーズにそれほど興味がなかったので、ただの製菓材料としか認識していなかったのですが、いろいろとチーズを食べだしてからこのマスカルポーネもチーズだったんだ、と思い出したという感じです。 改めてチーズとして購入してうちで食べてみると、高脂肪のため非常になめらかでクリームをなめている感じですし、熟成をさせていないのでチーズらしい酸味や癖のようなものも全くなく頼りなくつまらないなぁという印象でした。生クリームのように純白ではなく、少しアイボリーがかっているのでかろうじてチーズの面目を保っているかのようでした。しかし保存用に作られていない為でしょう、塩気も感じられなくて「これがチーズ?」と、チーズと思って食べていた私は欲求不満に陥りそうでした。 フランスのフロマージュブランのようにヨーグルト代わりにさらっと食べるのにはちょっとくどいし、ワインやお酒のアテとしても合いそうにありません。やはりこれは製菓材料としての使い道が一番ふさわしいのでしょうか?ひと箱を全部食べ切るのに手を焼いていたら、3歳の娘が朝食やおやつにジャム(プルーンのジャム)と蜂蜜をかけて食べることをとても気に入り、子供のおやつとして利用する手があると思いつきました。(カロリーは高いが栄養価も高い。市販のスナック菓子よりましか?) 私自身はきっとマスカルポーネをチーズとして食べる目的で買うことはもうないとは思いますが、どのようにしてこのチーズは生まれるのか、製造過程に非常に興味を持ってしまいました。 |
合うワイン | 果たしてワインに合うのでしょうか…。 ワインよりはエスプレッソとの相性がわかりやすいです。 敢えて合わすのであればスパークリングワイン。まったりとしたチーズをひと口食べては、口をさっぱりさせるというのはどうでしょう。 |
合うパン | バゲット、クラッカー、その他。クッキーやシフォンケーキ、カステラなどに添えても。 |