ブルー・ド・ラカイユ
Bleu de Laqueuille
産地フランス、オーヴェルニュ地方
原料牛乳
乳脂肪分45%
形状直径19〜20B、高さ8.5〜10B、重さ2.5L
タイプ青カビタイプ
季節1年中
プロフィール青かびの故郷ともいえるオーヴェルニュ地方のチーズ。
この地方で昔から存在する青かびタイプでないチーズに1850年にアントワーヌ・リースという農夫(チーズ農家)がライ麦パンについた青かびを入れてみて初めて誕生したチーズ。
この農夫が住んでいた村が「ラカイユ村」だったので当然チーズもブルー・ド・ラカイユとなった。
ややアイボリー色のチーズに青みどり色のカビがパセリ状に入っている。青かび独特のピリッとした刺激はあるが、それほど強烈な刺激ではなくまたチーズの穏やかな甘みが感じられる。
食べた感想 ブルーチーズの一大産地がフランスのオーヴェルニュ地方。中央山塊という高地を故郷としているブルーチーズにはいくつか有名な物があります。AOCをもっているブルー・ド・ヴェルニュ、フルム・ダンベールなどがそうですが、ブルー・ド・ラカイユも同じオーヴェルニュ地方の出身。
ついつい他の同郷のAOCブルーチーズ(ブルー・ド・ヴェルニュ、フルムダンベール)と味などを比べてしまいますが、全く遜色ない立派なブルーチーズです。チーズのねっとり感や青かびの匂い、ピリッと舌先で感じる刺激や少し強めの塩加減はワインなしではつまらないです。夏場にもかかわらず、部屋をエアコンでかなり涼しく冷やして赤ワイン共にブルーチーズを愉しむ・・・・。なんだかリッチな気分です。
リッチといってもこのチーズ、決して高価ではないのです。青かびチーズの王様、ロックフォールの半額以下。ロックフォールは素晴らしいけれど、ブルー・ド・ラカイユだって全然美味しいです。そう思うとAOCを持っていないために平民扱いのこのチーズ、品質もそこそこでもリーズナブルなのでお買い得かもしれません。
今日はレーズンやオレンジピールの入ったライ麦パンにベッタリと塗って食べたのですが、レーズンの甘みとチーズが一体となると、口の中でチーズが化けます。「化ける」というか「化学変化」を起こしている感じ。これほどまでにチーズがまろやかに変化するとくせの強いブルーチーズでも平気でどんどん食べることができてしまいます。気がつけば50gくらいペロリと(それは食べ過ぎ?)。
合うワインあまりフルボディすぎない果実味あふれる赤ワインと。ローヌ地方のグルナッシュ種主体のチャーミングなワインやラングドックの赤ワインと。それから甘口のワイン。甘口ワインはよく冷やして。
合うパンレーズンやドライイチジクなどが入ったパン。できれば天然酵母でどっしりと重たく作っているドライフルーツ入りのパンが良し。




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