クーロミエ
Coulommiers
産地フランス、イル・ド・フランス地方
原料牛乳
乳脂肪分45%
形状直径21〜25B、高さ3B、重さ約1.3Lの円盤形。
タイプ白カビタイプ
季節1年中
プロフィールパリから50キロ程離れたイル・ド・フランス地方の代表的なチーズの一つ。チーズの名前はこの地方にある「クーロミエ村」から来ている。
カマンベールよりやや大きいサイズのチーズで白カビタイプらしい優しい上品な味わいのチーズ。
ブリーチーズの仲間で、「ブリー・ド・モー」「ブリー・ド・ムラン」「クーロミエ」でブリー3兄弟と言われている。(クーロミエだけはAOCを持っていない)
食べた感想 「ブリー3兄弟」の中で唯一AOCの仲間入りをしていないので、産地や原材料乳、製法などの細かい規定がありません。物の本によると最近ではシャンパーニュ地方やロワール地方の工場での生産が多く、本家イル・ド・フランス地方での生産(しかも農家製)のものは希少になっているそうです。そして殺菌乳で作るチーズと(主に工場製)、無殺菌乳で作るチーズとでは味に格段の差があるそうで、無殺菌乳製のチーズはアーモンドのような風味を感じられるとか。今までに何度もクーロミエを食べてきましたが、私はそういう風味には残念ながら気づいたことはありません。ただ店頭で売っているクーロミエがどのようなところで作られた物かをきちんと把握しているショップが少ないので、有名チーズ専門店で確認して買ったらいいかと思います。
私がよくチーズを買いに行くチーズ屋さんで扱っているクロミエは「農家製」とラベルに書いてあります。(農家製とありますが実際は大きな会社が農家に委託生産しているそうです。)白カビタイプのチーズのはずなのに表面に綿毛のような白カビは少なく、熟成しているものなどは表面も「白」ではなく「アイボリー」です。なので白カビチーズを食べている気がしないのですが(カマンベールなどの白カビの部分=外皮が少しコリコリとしていてまた違った食感があって楽しい)、チーズの味はとても濃厚でコクがありますが、匂いはそれほど強くなく穏やかで食べやすいです。
しかし同郷のブリー・ド・モーほどは洗練されて優雅な味わいはしないものの、カマンベール・ド・ノルマンディのように熟成をして艶めかしいほどの強いインパクトはなく、程良く優しい味で、ワインにスッと寄り添う誰にでも受け入れられやすいチーズだと思います。
合うワイン軽めからミディアムボディの赤(ボージョレ、キャンティ、ACブルゴーニュやボーヌの辺りの赤など)や白ワインならシャルドネ、ボルドーのソービニヨン・ブランなどが合いそうです。
合うパンバゲット、パン・ド・カンパーニュなど。






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