98年1月〜2月
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2月27日(金)
- Bourgogne Passetoutgrain 1995/Hubert Lignier(ブルゴーニュ・パストゥグラン/ユベル・リニエ)
- 赤。リニエのパストゥグランは優子のチーズ会用に芦屋酒ショップの細谷さんが選んでくれたもの。当日は説明などに忙しくてあまり飲めなかったという優子の訴えもあり、欠席したボクはリニエのパストゥにすごく興味があったこともあり、もう一度飲む。うまい。外観はほとんどガメイなのだが飲んでみるとガメイの青さがなく芳醇でまろやか。甘味が品よく広がる。単調な刺激ではなく非常に広がりがある。かといってドンと構えているわけではなく腰も軽い。とても楽しいワインだ。さすがリニエといえましょう。家で優子と。ほそや酒店にて2500円くらい。(satonao)
2月24日(火)
- Tavel Rose 1993/Domaine de la Genestiere(タヴェル・ロゼ/ドメーヌ・ジェネスティエール)
- ロゼ。和食と麻婆豆腐という組み合わせに合わせるにはやっぱりロゼかなぁ。ウェンズリーデールというイギリスのチーズを人からもらったので、それとも合わせた。前者とはまぁまぁだったが後者とはイマイチ。足して倍にはならない。味はロゼ、としか言い様がない。さわやかでキュート。松本伊代というよりは早見優ですね、軽さが。家で優子と。ほそや酒店にて1980円。(satonao)
2月22日(日)
「驚異のワイン暴走族」稲岡夫妻来襲!大阪転勤になった稲岡夫と東京で働く稲岡嫁が、我が家(神戸)でランデブーしました。ブルータスで紹介していた3000円以下のベストワインを持ってきてくれたので、家にたまたまあった1本と合わせてブルータス会みたいになっちゃった。あぁミーハー!。優子と4人で。
- Macon Vire 1994/Andre Bonhomme(マコン・ヴィレ/アンドレ・ボノーム)
- Vieilles Vignes(ヴィエイユ・ヴィーニュ)だからつまりは古樹。先日の『ブルータス2/15号』の3000円以下白ワインの中で最高得点のワインですね。ブルータスによると「同地区の生産者たちも認める、6ヘクタールのみの畑から作る、非常に小さな偉大なドメーヌ。6カ月の熟成には新樽も25%使用」とか。この頃売らんかなでワイン特集ばかりしているブルータスは基本的に嫌い。まぁどうでもいいや、旨ければ、ね。とりあえずこれはウマイ。濃厚なコク。ナッツの奥にハニー香がきれいに漂っていて、これは非常に気に入った。ほそや酒店にて2480円(satonao)
- Ch. Patache d'Aux 1995(シャトー・パタッシュ・ドー)
- メドックのクリュ・ブルジョア。ブルータス3000円以下赤ワイン第2位。「フランス革命当時、乗合馬車(パタッシュ)の御者がここで交代していたことに由来」とか。カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー20%だ。セメダインの香りがして「ん?これはシラー種か?」と思わせる。いや、本当にそういう香りなのだ。最後までその一本調子で、ちょっと期待外れ。稲岡夫妻のお土産。いせやにて2480円。(satonao)
- Barolo 1967/Gromis(バローロ/グロミス)
- バローロの67。優子の誕生年だ。水位(?)がやけに低い。色は褪めたレンガ色。死んではいないが老衰している。味は、よく言えばシェリー。悪く言えば苦い赤マムシ系ドリンク。これはこれ、という言い方もなりたつが、楽しくは決してないワイン。残念無念。マツヤにて7000円前後だったか。高くはないんだけど…残念っ。*メールをもらってわかったんだけど、同じ日同じ時にこれとおんなじ67を開けていた人が浜松にいた。ビックリ。その人のは華やかでとても楽しめた、とか。このボトルがたまたま悪かっただけみたい。(satonao)
- Domaine de Moulines 1995(ドメーヌ・ド・ムーリーヌ)
- ヴァン・ド・ペイ。ブルータス3000以下赤ワインでノミネートされていた。ノン・フィルター。正確にはVin de Pays de l'herault(ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー・カベルネ・ソーヴィニヨン)か?。あまり印象に残らない味。ヴァン・ド・ペイだからそういうものとして飲んだけど、前のバローロがまずかったんだから、もう少し立ってきてもいい。腰は強めで主張はしているんだけど。いせやにて値段不明(ブルータスによると1200円)。稲岡夫妻のお土産第2段。(satonao)
- Ch. Puygueraud 1988(シャトー・ピュイゲロー)
- ボルドーはコート・ド・フランの赤。コート・ド・フランのは初めてかな。とにかくこれはおいしかった。ブンっと埃ぽい下草系饐え饐え香が立ち上がって見事。最後に来て盛り上げてくれました。抜栓後しばらく経つとちょっと酸味がきつくなってきたけど値段的に考えてもすごくいいワイン。ほそや酒店にて「ラベル不良のため特価」1580円。(satonao)
2月21日(土)
- Bourgogne Passetoutgrain 1994/Pierre Morey(ブルゴーニュ・パストゥグラン/ピエール・モレ)
- パストゥグランはガメイとピノの混醸だが、そう名が付いているだけでいきなり気分的に寛げる気楽さがあってわりと好き。いかにも普段飲みって空気がそこに漂う。でいてボジョレーよりひとコダワリしているような感じもあるし。味は舌と喉を刺激しない大人しいもので飲んでいるのを意識しないうちに飲み終わった。これは非常にイイコトなのではないか、とこのごろ思っている。和食な食卓にも溶け込み気楽な夕食のひとときとなった。家で優子と。ほそや酒店にて1580円。(satonao)
2月19日(木)
- Ch. Gruaud-Larose 1987(シャトー・グリュオ・ラローズ)
- サンジュリアンの赤。メドック第2級。力強いがギシギシくるわけでもなく独特な優雅さがここにはある。語感からなんとなく「グリュ王」というイメージを持っているんだけど、その王様の顔は「風とライオン」の頃のショーン・コネリー風イメージ。ジャン・ギャバンでもシャルル・ポワチエでもジョン・ウェインでもない。そんな味のワインだと思う。……って読んでいる人は全然わからんかもなぁ。豊中のフレンチレストラン「ミチノ"ル・トゥールビヨン"」にて優子と。9000円。安いよね。(satonao)
2月14日(土)
- Ch. Pontet-Canet 1991(シャトー・ポンテ・カネ)
- ポイヤックの赤。ムートンの隣にあるシャトーでたいへん優雅な風味。いかにもポイヤックな味で安心感がある。日向っぽい埃ぽさが途中から(表現は悪いが)堆肥の香りに変わり、それがまたとても印象的で良かった。ボクはこの堆肥っぽさをポイヤックのいいところだと思っているのだけど…どうなんでしょう。余韻が長く家に帰ってからも喉の奥でぷんぷんしていた。西宮のフレンチレストラン「しゃん亭」にて優子と。8800円。相対的にはかなり安いよね。(satonao)
2月11日(水)
- Bourgogne 1995/Domaine Henri Pirrot-Minot(ブルゴーニュ/アンリ・ペロ=ミノ)
- 去年の10月にこの造り手アンリ・ペロ=ミノを中心にしたワイン会をやっている。あれから4カ月、同じものを買って飲んでみた。ちなみに4カ月前のコメントを見てみると『伊藤さんが「まだワインになっていない」と一言。うん。かなりジュースっぽい。面白いことにキンモクセイの香りがプンプンした。これはこれで印象的』。うん。4カ月たってもまだワインになっていない。すっぱいジュース状態。今回はキンモクセイも感じられずなんだか楽しさもない。あと2年くらいたったらもう一度飲んでみよう。家で優子と。ほそや酒店にて2280円。(satonao)
2月10日(火)
- Vina Albali Gran Reserva 1989(ヴィーニャ・アルバリ・グラン・レセルバ)
- スペインはValdepenas(ヴァルデペーニャス?)地方の赤。スペインにおけるグラン・レセルバとは樽で2年
ボトルで3年熟成させたものを差すらしい。その割りには樽香はあまりなく、さっぱりひらたく終始。余韻もそんなに感じられない。風邪をひいて抗生物質を飲んでいる状態なので鼻にまったく自信がないが、品種はたぶんテンプラリーニョ。安いので普段飲みにはいいけど少々頼りない。でも5年も寝かせたもので、しかも89年もので1500円程度では醸造元はつらいなぁ。家で優子と。苦楽園のマツヤで1500円くらい。(satonao)
2月5日(木)
- Le Mistral 1994/Joseph Phelps(ル・ミストラル/ジョセフ・フェルプス)
- ナパの赤。フランスはローヌの品種を使った野心的なワインだ。主要セパージュはグルナッシュ30:ムルヴェードル30:シラー18。瓶はブルゴーニュタイプだ。最初はローヌ系とは知らず瓶の形からピノノワール種だと思い込んで飲んだ。「ピノにしてはギシギシだねぇ」「香りも違う」「若いから?」「ずいぶんかたくなな性質だな」などと話しつつ不審に思って裏ラベルを見るとグルナッシュとムルヴェードルが主と書いてある。なるほどぉ。1時間ほどたったら優しい表情になってきて心を開いた。そうなるとがぜん楽しい。底力のあるいいワインだ。家で優子と。小仲酒店で3000円くらい。(satonao)
2月3日(火)
- Macon Rouge Superieur 1995/F.Chauvenet(マコン・ルージュ・シュペリウール/ショーボネ)
- マコンの赤。マコン地区のAOCは赤が2種類。特定地域ものと「マコン・シュペリウール」だ。セパージュは全然わからないが味から想像するにガメイが主で少しピノノワールかな。一本調子だがガブガブ飲むには適している。濃いプラムの余韻が印象的。優子がいない夜ひとりで。堂島地下街のサンマリノで1170円。(satonao)
2月2日(月)
ミニミニワイン会に誘われました。アルザスの珍しいデザートワイン「マルセル・ダイスSGNワイン」を矢沢さんが持ち帰ったのでそれを飲むのが主眼の会。誘われて夫婦で出かけました。市ヶ谷のレストラン「リヨン」にて。矢沢、伊藤、御厨、佐藤夫婦の5人。
- Dom Perignon 1978(ドンペリニヨン)
- ドンペリを飲んだ中では一番古い78。シャンパーニュなのだけど白ワインに近い印象。華やかで上品で賢い。おいしい。泡は穏やかで控え目。こりゃ長く置いたら面白いと思って抜栓後2時間以上置いておいたがどんどん香りが変わっていき面白い。最後は爽やかな酸味が影を潜め濃厚なコクが出てきてそれは見事だった。(satonao)
- Corton Charlemagne 1982/Bonneau du Martray(コルトン・シャルルマーニュ/ボノー・デュ・マルトレ)
- 実に美味しい白。時間が経つにしたがってどんどん表情をかえる。さっぱりつやつやから濃厚ムレムレへ。そういう意味では今回一番楽しめたワイン。アタックも強く、最初は果実香に薄くナッツ香。抜栓後1時間で完熟イチゴ。2時間で(せこくグラスの底にとっておいた)むせ返るようなハニー香が出た。うん、この白は楽しい。さすがコルトン。(satonao)
- Chambolle Musigny 1979/Remoissenet(シャンボール・ミュジニィ/ルモワスネ)
- 軽快である。重いところが全くない赤。かといって軽薄でもなく、たださわやか。逆に言えばちょっと物足りない。いい女になりきれなかった元アイドル、みたいな感じ。最初ちょっとグラスに匂いがあり香りが判別できなかったが、途中から実力発揮。よいよい、と悦に入っていたら1時間くらい後には一気に下降してしまった。最後はすっぱいだけ。79はギリギリなのかな。(satonao)
- Ch. Margaux 1979(シャトー・マルゴー)
- マルゴーの79。このごろやっと1級だからと言って特別視しないで飲めるようになった。いままではかなりかまえて飲んでいたな…。このマルゴーは見事な熟成で腐葉土のような饐えた香りの中に上質なベリーがある。非常にエレガントだった。日向に置いたコップの水のような埃っぽさが余韻として長く残る。なかなかいい。ただ期待の範疇を越えなかったのも事実。まだ単純すぎる。もっと複雑なインパクトがほしい。(satonao)
- Grand Cru Grand Vin de L'Altenberg 1994/Marcel Deiss(ラルタンベルグ/マルセル・ダイス)
- アルザスのSGNワイン。矢沢さんがアルザス旅行から持ち帰った白。日本では手に入らないものらしい。SGNとはSelection de Grains Noblesの略で「ドイツのベーレンアウスレーゼと同格のアルザスワインを表すのにHUGEL社が造語したもの。グラン・ノーブルとは貴腐」とヒュージョンソンにある。SGNを飲むのは初めて。これはリースリングとトケイとゲヴュルツトラミネールの混醸ものらしいが、それぞれの品種の個性を活かした造りで大変印象的だった。1/25に飲んだレチョートより爽やかで口中に清潔に漂う。トラミネールのグレープフルーツみたいな香りが奥の方で効いているからか。この味を忘れぬうちに比較のためにトケイを飲んでみよう。(satonao)
1月29日(木)
- Beringer Merlot 1991(ベリンジャー・メルロー)
- ナパでは有名なベリンジャーのメルロー。抜栓したてはギシギシでおおっと今日のおかずには強すぎるか?って感じだったけど30分もしたら優しく嫋やかになった。ミルキーな蛎の香り(ジンファンデル系)からゆっくり本来のメルロー香に移っていくところがなんだか舞台を見ているようなワクワク。こういうワインの良さはワイン会みたいに一杯ずつしか飲まない会ではわからないよな。一本ちゃんと飲まないと。ボトルも逆三角形でチカラが入っているのがよくわかる。アタックも余韻も素晴らしい本当に見事なメルローでした。家で優子と。松屋で5000円くらいだったかな。(satonao)
1月27日(火)
- Rasteau 1995/Domaine la Soumade(ラストー/ドメーヌ・ラ・ソウマデ)
- コート・デュ・ローヌの赤。この頃評判の高いラストー。初飲みだが僕にはあまり合わなかった。古い樹齢の樹から作るワインでコクの塊。キレがない気がするのだ。アタックは強くタンニンもギシギシ。ちょっと雑味みたいなものも感じてどうしても楽しめなかった。まだ若すぎたかな。もう10年待ってみたかった……などといいつつスティルトンをかじって飲んでみたら、これが大当たり。大マリアージュでした。急にワインが穏やかになり上品さが見え隠れ。チーズとワインって奥が深いなぁ。ちなみにハードタイプのチーズは負けてしまう。家で優子と。芦屋酒ショップにて購入。(satonao)
1月25日(日)
優子と小仲酒店(京都)の小仲律子さんが組んで開いている「ワインとチーズを楽しむ会」に参加(というかお手伝い)しました。今回はイタリア特集。イタリアワインとイタリアチーズを合わせてみる会。なかなかマニアックで面白かったよ。
- Bellavista Pas Opere 1991/Ridge(ベラベスタ・パスオペレ)
- ロンバルディア州のスパークリング。イタリア最高のスパークリングワインと言われる。ミラノのマルケージがほれ込んで敷地内にレストランを開いたくらいなものらしい。泡が少なく白ワインに近い印象。スパークリングにしてはアタックもしっかりあり濃厚な個性が実においしい。泡ものの味の違いはまだあまりわからないが、これはどっしり4番にすえたいような長距離打者であった。いつも飲んでいる足が速いばかりの1番打者とずいぶん違う。(satonao)
- Monte Antico 1994(モンテ・アンティコ)
- トスカーナのサンジョベーゼ。これは一杯だけのワイン会で飲むより一本まるまる味わいたくなる赤だ(ということで一本手に入れた)。優しい華やかな香りの奥にちょっとゴマ風のコクがあり余韻に長くそれが残る。表面上はスミレなどがよく香るのに中身は全然薄っぺらいという赤ワイン、イタリアには多い気がするのだけど、これはそうではなかった。デイリーに飲んでみたい一本。(satonao)
- Nebiollo D'alba 1994/Ridge(ネッビオロ・ダルバ)
- お手伝いとしてパンを切ったり料理を配ったりしているうちにこのワインは出払ってしまい、ほんの少ししか飲めなかったのでコメントできない。ほんの一口の感想としては可もなく不可もない感じ。1994年に出来たばかりのメゾン(シャトー)らしい。またそのうち縁があったら飲んでみたい。(satonao)
- Recioto di Soave I Capitelli1993/Anselmi(レチョート・ディ・ソアベ・イ・カピテリ/アンセルミ)
- レチョートとは半陰干しワインということらしい。まぁソアベの乾燥レーズンからつくる甘口ワインなんですね。貴腐ワインにかなり近い趣だったけど実は貴腐ワインよりうまいのではないか、と思いつつ飲んだ。冷やしてゴルゴンゾーラと合わせると最高なのは予想がつくけど、このままでもどんどんいけてしまう。一口ふくむと舌が甘さを感じる前に一瞬さわやかな果実香が口の中を吹き抜ける。これが快感。で、そのあとドワッと甘さがやってくるのだけど嫌味な甘さではないんだよね。これはうまい。レチョートは初めて知ったけどクセになりそうだ。聞いたらこれで7000円とか。高いけど、価値はあるなぁ。(satonao)
1月22日(木)
- Calera Pinot Noir 1995(カレーラ・ピノ・ノワール)
- 幻と言われるほど手に入りにくいと言う噂のカレーラ。これがそれなのか?まぁ手に入りにくかろうがすぐ売りきれようがどうでもいいのだがとにかく飲んでみた。味はやさしく素直。僕は抜栓後バキュバンをして2日後に飲んだのだが優子に言わせると抜栓直後より数倍美味しいとのこと。若いワインに特有の力みが消えたのだろうか。香りはピノの特徴をたいへんよく出しており好み。売りきれる理由がちょっとわかった気がする。でも本当にこれがそれなのか?家で優子と。かつらさんにお土産でいただいたもの。(satonao)
1月21日(水)
- Zinfandel Sonoma Station 1995/Ridge(ジンファンデル・ソノマ・スティション/リッジ)
- きのうはベリンジャー。今日はリッジ。リッジのなかでも安いソノマのだ。ベリンジャーに比べると歯にギシギシ来る。でもこの力強さがミルキーな感じとマッチしておいしい。ジンファンデル75%らしいが上手に混ぜてあると思う。マツヤさんにて2700円。2000円くらいならいいのになぁ。家で優子と。(satonao)
1月20日(火)
- Zinfandel North Coast 1993/Beringer(ジンファンデル/ベリンジャー)
- ジンファンデルはやっぱりおいしい。ミルキーで甘く、蛎の香りがプーンと広がる。単調といえば単調だがなんだか楽しいワインだ。ベリンジャーはナパでも有名なワイナリー。ちょっと全体にぼんやりしているが日常飲みには肩ひじがはらなくていい。マツヤさんにて2500円くらい。家で優子と。(satonao)
1月13日(火)
- Chambolle Musigny"Les Amoureuses" 1995/Domaine R.Groffier(シャンボール・ミュジニィ"レ・ザムールズ"/グロフィエ)
- コート・ド・ニュイの赤。ラ・ザムールズは特に優れた畑と言われる。プラムが上品に香り、豊か。アタックはそれ程でもないが余韻が長く素晴らしい。なんでもない店内がいきなりハレのレストランに変わってしまうのだからワインというのはたいしたものだ。こういうのを飲むとやっぱり僕はピノ党かな、と思ってしまう。四谷のフレンチレストラン「北島亭」にて伊藤さんと。8000円。安いと思う。(satonao)
- Domaine de Chevalier 1992(ドメーヌ・ド・シュヴァリエ)
- グラーブはレオニャンの有名な赤。アタックも香りも味も余韻も酸味もそれぞれ魅惑的だが、いかんせんまだ若い。それぞれ別個に主張していてとてもバランスが悪い。ただ若いわりにタンニンはそれ程でもないのが救い。バランスが悪いのにここまで楽しめるのはさすがに潜在能力が高いせいか。「北島亭」にて伊藤さんと。9500円。北島亭の料理は豪快磊落だが、置いているワインは上品系が多いようだ。素材の味を殺さないというコンセプトに合致しているのかな。(satonao)
1月11日(日)
- Chinon Rose 1996/Rene Couly(シノン・ロゼ/ルネ・クーリィ)
- シノンのロゼ。はじめてである。トム・ヤム・クンと鯖のフレンチ・マスタード風味という夕食に合わせるのにロゼがいいんじゃないかと考え、そういえばイカリスーパーでシノンのロゼなんていう珍しいのが売っていたなぁ、と思い出して購入。非常にさっぱりさわやか。色がとにかく綺麗で飲んでいて楽しかった。喉越しがとにかくさわやか。鯖の生臭さをさっと消してくれて極楽。シノンだからカベルネ・フランのロゼなんだろうなぁ、面白いなぁ。イカリにて1680円。家で優子と。(satonao)
しょせんロゼなんて…と思っていたが、店でロゼを見ていると実にいろんな種類があるということを知った。まず、葡萄品種も赤ワインと同じもの、例えばカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、グルナッシュなどがあるらしく、赤ワインで感じる品種の違いとロゼで感じる品種の違いはどんなものなのかとも興味がわいた。
そして「シノン」にもロゼがあるのも初めて知った。ロゼとあなどっていたがわりと美味しいと感じた。色はとてもチャーミングな桃色。飲んだ感じ、パンチはないもののまるでシャンパンを飲んでいるような爽やかさ。発泡ものが嫌いな私としてはこっちの方が飲みやすくて○。それなりに味の広がりもあり、2杯目3杯目でも飽きずに飲めた。下手な白ワインよりおいしい。(yuko)
1月10日(土)
- Pommard "Les Vignots" 1994/Domaine Rene Monnier(ポマール・レ・ヴィノー/ルネ・モニエ)
- コート・ド・ボーヌのポマール村のプルミエクリュ。ポマールは一般に男性的と言われるのでダイナ・ワシントンのCDをかけて飲みはじめたがトップからいきなり柔らかく優しい香り・味で急いでジュリー・クリスティにかけかえた。プラムの香りが気持ちよく漂い、芯に梅の芳しさがある。まったくもって可愛らしいワインだ。時間が経っても酸味が強くならず楽しかった。いかり芦屋店で3000円くらいだったかな。家で優子と。(satonao)
とても濃くて力強いワインを想像していただけにこの優しい感じに拍子抜けを食らった。獣臭いにおいのする香りがガーンと起つワインだと思っていたが、ポマールとはこんなものなのだろうか?とてもフルーティーな香り、そして花の香りもほのかにする。飲み口は酸っぱくなくまろやかに甘味がひろがる。品が良くてやはりブルゴーニュはいいよねと言いながらあっという間に飲みほした。ルブロッションとの相性ばっちし。(yuko)
1月9日(金)
- Poupille 1994(プピーユ)
- まだ体調と相談しつつおっかなびっくり飲んでいる状態ですが……コート・ド・カスティヨン(ボルドーのサンテミリオンの南東10キロ)の赤で、ブラインドテイスティングでかのペトリュスより高得点を上げたことで近年有名になったプピーユを開けた。懐疑的に飲みはじめたが、これがうまかったのだ!実にふくよかで、舌を刺激する酸味がなくそれでいてアタックも十分。ケレンやインパクトはあまりないのだが終始品が良く飲み手を穏やかな気持ちにさせる。無口だが味わい深い農夫と一緒にコタツに座っているような気分になった。銘醸ものにありがちな饒舌さがなく実に寛げるのだ。3000円でおつりが来る値段でこの上品さは得難い。苦楽園のマツヤで2700円くらい。家で優子と。(satonao)
お久しぶりのプピーユ。以前飲んだのは去年の4月のこと。あの時は野外で飲んだというロケーションもあったし、全く知らないワインが思いの外美味しくて大感動したが、プピーユの評判をある程度知って飲むとどう感じるだろう?とてもバランスがいいではないか。味や香りにインパクトはないが、表情は豊かな落ち着いた感じのするワイン。雑味も酸味もなく私好みの柔らかく温かみのある優しいワインだ。これが2000円台だとうれしい!でも2000円以下でこういうものがあったらいいのにな。(yuko)
1月7日(水)
- Aglianico del Vaulture Riserva1991/D'Angelo(アッリャニコ・デル・ヴルトゥレ・リセルヴァ/ダンジェロ)
- なんと2週間ぶりのワインである。体調を崩していてずっと飲めなかったのだ。新年初の「ワイン初め」はいいワインを、と思っていたのだが、優子がまだ体調悪いのでデイリーワインに近いものを開けた。これは去年マツヤさんのオフミで初めて飲んで非常に感心したもの。改めてヒュー・ジョンソンを見ると「イタリア南部で最良のワインのひとつ。うまく熟成して豊かな芳香を持つ。3年以上ねかせたモノをヴェッキオ、5年以上のものをリセルヴァと呼ぶ」とある。赤三ツ星。ふーん……トップの印象はチーズのコンテ。プンとコンテが香って面白い。だんだんにグラッパになってきて口の中で若い酸味とオッサンのニヒルが同居している感じになった。ゴムとセメダイン。ウドとマーティニ。そんな感じ。長い時間飲み続けるのは辛いが短時間なら非常に楽しい。癖の強い芸人みたいなワインだ。アッリャニコ種って面白いね。苦楽園のマツヤで3000円くらいだったかな。家でひとりで(優子は横で見ていた)。(satonao)
ワイン好きの方、メール下さい。
yuko@yuko-cheese.net: Send Mail
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