ワイン発展途上日記にようこそ! 97年9月〜10


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10月31日(金)

Cabernet Franc 1994/Egri(カベルネ・フラン/エグリ)
ハンガリーの赤。カベルネ・フラン100%だ。シノンとかに少し似ているのかな、と話しつつ飲んだけど全然似ていない。華やかでおっとりしているミディアムボディでアタックもコクもクリンネスもないが、ウマイ。これは樽香か?ブーンと広がる香りがわりかし厚めで1500円とは思えない。期待しなかったせいか、いいぞ、これ。コルクは短い安物だしボトルの底はまっ平らだったりするのだが、じゅうぶん楽しんで飲めた。うれしいね、こういうの見つけると。ドウチカの酒屋「サンマリーノ」で1500円。家で優子と。(satonao)
「ハンガリー」のワインについては何も知らなかったので、開ける前はきっと雑味が多くて、あるいは酸っぱいかスパイシーに違いないと全く期待をしなかったが、わりとおとなしく(カベルネ・フランだからか?)そこそこまとまっている印象。変に癖がないし、バランスも悪くない。さらっとしていて、普通の和食系家庭料理でも苦にならずに飲めた。「シノン」のようにフィニッシュに残る石灰っぽい(なんて表現したらいいのか、何か口に残る感じ)が まるでなく、同じ品種でも作る場所によって違うワインが出来ると改めて認識。(yuko)

10月29日(水)

Marques de Casa Concha 1995/Concha y Toro(マルケス・カベルネ・ソーヴィニヨン/コンチャイトロ)
チリの赤。コンチャイトロの上から2番目。コンチャイトロ社の創立者マルケスの名前を付けるだけあってなかなか見事な造りだ。すごくアタックが強くしっかりしたフルボディ。典型的なカベルネの香りがブーンと口の中に広がる。筋肉質ムキムキでわかりやすい。へたないんちきシャトーの数倍おいしい。価格から考えてもお得でうれしい。さて、これでコンチャイトロの赤は一番上位のドン・メルチョーを残して全部飲んだ。ドン・メルチョーは買っておいてある。楽しみだなぁ。家で優子と。苦楽園のマツヤさんにて1600円くらい。2割引きだったんです。(satonao)
これより一つ下のクラスのコンチャイトロ社のワインで大感動をしたので、すっかりコンチャイトロファンになってしまっている私だが、これもどうしてなかなか美味しいではないですか。まず味が濃い。色も濃い。余韻が長い。図太いボディーではあるがきちんと甘い。変にスパイシーでなくカベルネの上品さもきちんと出ている。高いボルドーのワインがなかなか飲めない今日このごろ、このワインで代用していてもいいかな…とちらりと思うが、やはりボルドーのちゃんとしたシャトーものには、力強さと同時に味にもう少し影の部分があって、その辺のバランスを楽しむことができるので、このコンチャイトロはもう一息、役不足かな。(yuko)

10月27日(月)

Vosne-Romanee Les Brulees 1989/Jean-Grivot(ヴォーヌ・ロマネ・レ・ブルレー/ジャン・グリボー)
ブルゴーニュの赤。華やかでさわやかな香りが広がり見事。柔らかく口中に広がり余韻も長い。プラムの香りの奥の方に獣香があり抜栓後時間が経つとそれが強くなってくる。僕にとっては理想的な展開だ。上品で優しく、人格者に会っているような清々しさがあった。北新地のワインバー「サンテ」にて今谷さんと。(satonao)

Ch. Pontet-Canet 1990/Jean-Grivot(シャトー・ポンテ・カネ)
ポイヤックの赤。グリボーのヴォーヌ・ロマネの後ではちょっと味が単純すぎて物足りない。でも埃ぽくむせた香りが気持ちよく長々とゆっくり飲んだ。このごろ急にポンテカネの評判上がってますよね。わかる気がした。しっかりとしたアタック、上品な余韻。飲んでいて楽しいワインだ。北新地のワインバー「サンテ」にて今谷さんと。いや、このワインバー、なかなかいい。(satonao)

10月25日(土)

Bourgogne Passetoutgrain 1994/Jayer-Gilles(ブルゴーニュ・パストゥーグラン/ジャイエ・ジル)
赤。パストゥーグランの項をヒュージョンソンで読むと「ピノノワール最低33%とガメイを混合」と書いてある。でも飲んだ感じはシラーに近いスパイシーさ。プラムとバラの香りにスパイシーさを足した感じだ。そういう意味ではきっちり混合しているけどね。ガメイはよく探し当てられなかった。ピノは確かにいる。味は不自然な甘さがあるがおおむね好ましい。ジャイエ・ジルを特徴づける「強い樽香」はあまりなかった。これは新樽ではないのだろうか?家で優子と。苦楽園のマツヤさんで1980円。(satonao)
ブルゴーニュもいろんなワインがあるもので、こんなワインが存在しているとは初めて知った。どんなブドウ品種がどのように混ざっているのかは全くわからないが、大変軽やかでそれでいて少しエキゾチックなスパイシーさもある。味は薄さは値段に見合っている?飲みやすくて普段のみにはとてもいいけれど。ボトルがブルゴーニュの形だからブルゴーニュかなと思うけれど、「東ヨーロッパのワインです」と言われれば妙に納得してしまったかも。(yuko)

10月24日(金)

Rabbit Ridge Zinfandel 1995(ラビット・リッジ・ジンファンデル)
カリフォルニアの赤。ジンファンデルが飲みたい気分だなぁと思って帰ったら優子がたまたま買っていた。ラッキー。ラビット・リッジは初めてだが、なかなか美味しい。青いウサギのエチケット(ラベル)でなんだか美味しい感じがしないのだが、あにはからんや、ベリーの香りが強く芳醇。奥の方にプラムがいる。濃いガーネット色から想像されるとおりアタックはゴツゴツとしている。が、喉を通る時は非常に滑らか。シラーとカベルネの混合のような印象。テーブルワインとしてはなんだか気に入ったのです。家で優子と。神戸のベリエにて1800円。写真はこちら(satonao)
「1000円台でフルボディーに近い美味しい物を…」という無理な注文に店員さんが選んでくれた。たぶん私はジンファンデルを意識して飲むのは初めてか2度目。果実味、スパイスが適度に感じられ酸味や苦みも特に際だつことなく、なかなか飲みやすくて美味しい。カベルネとシラーが合わさっているような感じ。最初に口にした時の力強さは好ましいのだが、時間が経ってもワイン自体あまり変化しなかったのがつまらなかった。(わりとずっと同じ印象が続く)(yuko)

10月23日(木)

Vin de Table Francais /Demeure Darnat(バン・ド・ターブル/ダーナット)
白。小諸の「きのこの森」から天然キノコを直販で買ったので、そのバターしょうゆ炒めに合わせた。濃厚なシャルドネよりこういうさっぱり感がある方が気分だったのだ。フラン系の味で実にさっぱり。思ったよりヒラタケに甘味があったのでどうかなと思ったが、まぁ成功。こういうバン・ド・ターブルで楽しい時間を過ごせるとすごく得をした気分になりうれしい。京都の小仲酒店の小仲さんとお会いしたときにいただいたもの。家でゆうこと。(satonao)
まったくどんなブドウを使っているのかわからずブラインド感覚で飲めたのが楽しかった。私の想像ではきっとソーヴィニヨン・ブランが多く使われているのでは…と思うがどうでしょう。薄っぺらく単純な味ではないけれど、さらさらと飲めてしまう。じっくりと口の中で果実味とかナッツやハニーの感じを探ることなく気軽に飲める、普段のみにはなかなかおいいしい良いワインでした。律子さんありがとう。(yuko)

10月22日(水)

Bourgogne 1994/J.Confuron-Cotetidot(ブルゴーニュ/コンフロン)
ジバランのワイン会や発作的ワイン会でさんざん飲んだコンフロンを優子が見つけてきたので飲んだ。典型的ピノノワールの香りが控え目に立ち上がりかわいらしい印象。フルーティでふわふわしたワインだ。重厚な押しなどまるでない。獣香もほとんどなく頼りない腰つきである。このクラスのワインに多くは望まないが、このクラスだからこそもう少しインパクト重視で行った方がいい。まじめで控え目で面白みにかける。でもまぁ会話を邪魔しないワインだからいいのだけど。ところでいつも飲んでいるのは「J.J.Confuron」。この「J.Confuron-Cotetidot」とはどう違うのだろう。人自体が違っていたりして……。家で優子と。渋谷東急本店で2200円。
中村さんからメールをいただきました。「人自体が違ってるんですね。全く違ったと思いました。親戚程度?。これは調べないとわかんないけど、あんまり関係ない人ではなかったかな?。私も最初は、JJCさんだとおもってJCCさんの方を買ってまだ飲まないで取ってあるんですが、両方とも良い作り手のようです」(satonao)
お蔭様で(だれの?)最近はようやくブルゴーニュワインもドメーヌ名を意識しながらワインを選ぶようになってきた。とはいっても未知の世界は果てしなく続いているのだが…。ちょっと名のあるドメーヌの一級畑のワインは恐ろしく高くて手が届かない。そんな中でACブルゴーニュはドメーヌにこだわっても何とか買えるかなという値段で、早速コンフロンの名を見て手を出した。香りはシャイな感じでおとなしい。味もアタックが優しくて大和撫子のような自己主張をあまりしないワインだ……。楽しくないぞ。ガーンとピノ・ノアールの香りが立って、これでもかと果実味、獣の感じを期待したわけではないが、やっぱりACだとこれが関の山なのかな。以前ルロワのACブルゴーニュでも同じような印象を受けた。(yuko)

10月21日(火)

Maestro Raro 1991/Berardenga(マエストロ・ラロ/ベラデンガ)
苦楽園のマツヤおすすめのイタリア・ワイン。赤。トスカーナ地方でカベルネ・ソービニヨン100%のようだ。かなりアルコールが濃く感じられる。足も長い。アタックは十分。でも雑味みたいなものが感じられるのが残念。余韻はふぉあっと消える。この消え方は嫌いではない。果実味よりもコールタールのような濃厚さが立ってしまい、ちょっと残業疲れの身には合わなかった。夏にちょっとだけ冷やして屋外で飲んでみたい。フルボディだがそういう気持ちにさせるワイン。家でゆうこと。マツヤで5900円。ちょっと高いか。(satonao)
ボトルからグラスに注いだらワインがはじけ出るようなピチピチとした生きの良さを感した。グラスに注がれた色はとても濃いルビー色をしていて、香りも強烈。これぞフルボディーって感じである。味も濃厚で91年のビンテージとは思えないほど若々しい果実味を感じる。酸味はそれほど感じられなく、なんせ濃厚で太陽の光をたくさん浴びてエネルギーをため込んでいるようだ。カベルネの香りや味はするのだが、カベルネとは似て非なるもののよう。なんだか中国人が日本語を流ちょうだが中国語なまりを残しつつしゃべっているような、何ともしっくりいかない気分が私に残る。久々に飲んだ骨太のワインだった。(yuko)

10月19日(日)

Merlot Trentino Novaline 1994/Concilio(メルロー・トレンティーノ・ノバリーヌ/コンシリオ)
イタリアはトレンティーノの赤。メルロー種100%らしい。優しいワインだ。優しくてひ弱。頭をなでるようにやわらかく飲んだのだが、好みをいえばもう少しインパクトがほしい。薄べったいし平坦。楽しくはない。安いメルローにありがちな味かな。デイリーワインとしてももう少し開放的な明るさがほしいところ。家でゆうこと。マツヤで2200円くらい。(satonao)
フランスにはメルロー種100%のワインでも味にちゃんと奥行きや複雑さのある物が産出されているようだが、このワインはサントリーのワインカフェのメルローを飲んでいるような感じ。ちゃんとメルローなんだけれど、これだけだったら何だか頼りなくて、思わずワインカフェのカベルネでも買ってきて混ぜて飲んじゃおうか…と思うくらい。イタリアのメルローはこんな感じなんだろうか?それともたまたまこのワインはこういう感じだったんだろうか。(yuko)

10月18日(土)

Crozes-Hermitage Les Meysonniers 1995/M. Chapoutier(クローズ・エルミタージュ・レ・メイソニエール/シャプティエ)
ローヌの無農薬・有機栽培の葡萄のみを使った畑の赤。無農薬の葡萄は理由はしらんが根を深く張るらしく土の香りが強い、とのことだけど、何にもその特徴が感じられずがっかり。優しくてやわらかい味がクローズ・エルミタージュぽくなくて珍しいが、だからおいしいとは思わない味。特徴がないのだ。それどころか少し後味に苦みがあった。抜栓後時間が経つとかなり酸味も感じられた。イマイチ。青山のフレンチレストラン「レ・クリスタレーヌ」にて。伊藤さんとゆうこと。5800円。なお、このワイン、エチケット(ラベル)が点字入り。無農薬だし点字入り……わりと凝り性の造り手なのね。(satonao)
有機ものって土の香りがするっていう説明があった割には普通の味。特に濃くもなく薄くもなく、きちんとスパイシーな香りもあり雑味のある南仏のワインだった。少し甘みを感じることも出来た。(yuko)

Ch. Tour Haut-Caussan 1990(シャトー・トゥール・オー・コーサン)
ボルドーの無農薬・有機栽培の葡萄のみを使った畑の赤。これも「無農薬だからなんなんだ」というワイン。ソムリエが言うにはかなり特徴が出ておいしいとのことだが、全然印象に残らない。がっかり。普通にはおいしいのだけどね。青山のフレンチレストラン「レ・クリスタレーヌ」にて。伊藤さんとゆうこと。10000円。(satonao)
確かに無農薬・有機栽培だからなんなのって言いたくなる。やはりボルドーは格付けのものはそれなりの品格が備わっているのだな〜と再認識してしまう。もちろんこのワインもきちんとカベルネの香りと味は楽しめるが、味の奥行き、香りの複雑さが余りにもなくてつまんなかった。(yuko)

10月15日(水)

Ch. Gloria 1994(シャトー・グロリア)
サンジュリアンの赤。豊かな香りでとても気に入りつつあるワインである。ボワッと樽の香りが広がりその奥にベリーが奥床しくある。そのバランスが、とてもいいのだ。時間と共に酸味が強くなり薄っぺらくなるのがちょっと惜しいが、好きなワインだ。北新地のワインバー「サンテ」にて。西尾さん、山本さんと。(satonao)

Ch. Grand-Puy-Lacoste 1993(シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト)
ポイヤックの5級。まだ若い。酸味が強いし広がりもない。しっかりした腰をしていると思うが、わりと客観的と言うか人見知りをすると言うか何か親しみのない性格だ。寄せ付けない冷たさとでも言おうか。嫌いではないのだけれど。北新地のワインバー「サンテ」にて。西尾さん、山本さんと。(satonao)

10月14日(火)

発作的ワイン会、題して「出会いのワイン会」を突然企画。深沢のあべみえこさんちで、吉田裕一さん、御厨朋子さん、中村光弘さん、丹羽二葉さん、稲岡夫妻、佐藤夫婦で「出会い」をテーマに飲みました。異様な盛り上がり。大騒ぎ。強烈でした。あ、それとあべさんの手料理、さすがプロだけあっておいしかった!

Mumm Cuvee Napa (マム・キュベ・ナパ)
まずはスパークリング・ワインから。G.H.マムとアメリカ・シーグラム社の「出会い」ということで、ナパの発泡酒。充分おいしい。これでこの値段なら下手なシャンパーニュよりこちらを選ぶ。お得だ。やまやにて1780円。(satonao)
私は発泡酒はイマイチ味もわからないしわかろうともしていないが、これが1780円と言うのは少し驚いた。(yuko)

Il Baciale 1995/Giacomo (バキアール)
ボローニャの赤。バルベーラ種とピノ・ネロ種(ピノ・ノワール種)の「出会い」。この2種が混ぜてあるのは珍しいそうな。僕はイタリアワインの知識が圧倒的に不足しているのでよくわからん。かなりスパイシーで火薬臭い。ブラインドならシラーと言っていたかも。で、飲んでみたらピノがいた。バルベーラ種の特定は飲み慣れていないせいで出来なかったが、割とわかりやすく味が分かれていた。オモシロイ。やまやにて1990円。(satonao)
バルベーラ種というのはきっと初めてでよくわからないが、ちょっと土臭いというか雑味がある感じの後ろからピノ・ノアールの澄んだ香りと味が起ったのが印象的。以前カベルネとシラーのミックスを飲んだがその時の感動と同じ気分。(yuko)

Pino Nero 1994/Antinori(ピノ・ネロ/アンティノーリ)
イタリアの赤。イタリアのワインの最大貢献者と言ってもいいアンティノーリのピノ・ノワール。プラムの香りが可愛らしい。女性向きと言ってもいい。おいしい。ちなみにこれは「出会い」テーマからはすこし外れてました。吉田さんの持ち込み。5000円くらい?(satonao)
これはわかりやすいピノ・ノアール。イタリアのこの品種は初めてだったが、フランスのそれに比べて少し太陽の味が濃い感じ。香りも黒いベリー系の濃い感じがでていた。(yuko)

Kraski Teran 1996(クラスキ・テラン)
スロベニアの赤。テラン種という初めての種。まさに「出会い」。異様に強烈な印象を残すワイン。表面からグラッパの香りがブン!と立ち上がってくる。飲んだらこめかみにキューンと酸味が駆け登り、余韻は山ウドの香り。奥にレモンをたらしたセメダイン。いやはや強烈でした。あぁタンポポの花弁の感じもあったなぁ。決しておいしくはないけどこのインパクトは二つ星。御厨さんの持ち込み。大使館からもらったそうでタダ。(satonao)
何とも不可思議なワイン。なんというかカガクテキな香りと味。 私の印象では異国の味。ともかく今まで飲んだことのあるワインとは全く別物で、形容が難しい。スパイス系の味と香り、そして科学薬品的な味と香り。あまり果実味が感じられない。(yuko)

Oregon Pino 1995/Drouhin(オレゴン・ピノ/ドルーアン)
いわゆるオレゴン・ピノ。この頃よく取り上げられてますよね。フランスの優良ドメーヌ、ドルーアンがオレゴン州で作っているピノ・ノワール。フランスとアメリカの「出会い」ですね。これはうまい! スロベニアの後で飲むと印象がちょっと弱いのだが、とても真っ当なピノです。香りの方向性は『花』で、獣臭さが足りないが、たいへん満足。渋谷東急本店で5000円。ちょっと高い。(satonao)
アメリカのピノ・ノアールも初めて。おとなしくて奥床しい主張のないワイン。でもそれなりに正しい味は出している。少し華やかなピノ・ノアールでした。(yuko)

Chambolle-Musigny 1er 1994/J.J.Confuron(シャンボール・ミュジニィ/コンフロン)
ジバランのワイン会でもいっぱい飲んだコンフロン。中村さんのこのごろの一押しドメーヌということで中村さんとの「出会い」のワイン、です。安定しておいしい印象。とっても華やかで豊か。抜栓してしばらくたったら獣香も出てきてかなりおいしい。でもまだ若いね。もう3年ほど待ちたい感じ。やまやにて4390円。(satonao)

HOCHHYMER STEIN 1967/ELTOILLE(ホッホハイマー・シュタイン/エルトヴィレ)
ドイツの白の1967年! これも「出会い」です。赤を飲んでいる間に入れても全然飲み劣りしない見事な力を持っている。柑橘系の豊かな甘みがデザートワインを思わせ誠に印象的。ずうっと嗅いでいたい深い香りがした。あれは何と表現するのだろう。キンモクセイとオレンジとライムを混ぜたような複雑で豊かな風味だった。御厨さんの持ち込み。14000円。(satonao)
私の生まれ年のワイン。この年のものを飲むのは初めて。ドイツワインを意識して飲むのも初めて。たかがドイツワイン…とあなどっていた私は、目からウロコものでした。果実味は熟成して養命酒のような甘さに変わり、それでいてかつての青臭さがほのかに思い起こされるような草のような味。(この味をたどるとレモンライム系の味かもしれない)貴腐ワインとちがって苦みのようなものがかすかに残っている。この苦味が美味しい!!(yuko)

Ch.Prieure-Lichine 1993(シャトー・プリウレ・リシーヌ)
前々日飲んだばかりのリシーヌ。今度は93年。アメリカとフランスの「出会い」ということで選んだが、印象的なワイン達に囲まれるとあの奥床しさがアダになりなんともおとなしい印象。ちょっと可哀想だったな。やまやにて3280円。(satonao)

Clos D'iere CUVEE 1 1993/Dom. Rabiega(クロ・ディエール/ドメーヌ・ラビエガ)
コート・ド・プロバンスの赤。年間生産量わずか1000本位の有機栽培ワインで「CUVEE 1」はシラー100%とか。ひそかに気に入った。すごく個性的でオモシロイ。奥の方に広がる硫黄香が心地よく黙って飲んだ。ただ時間がたつにしたがってちょっと酸味が立ってきたのが残念。御厨さんの持ち込み。7000円。日本では売っていないそうです。(satonao)
かなり酔っ払ってきて味の印象も薄れているのだが、今まで飲んだシラー種とは違ってあまりスパイシーさが全面にでてきていないと思う。南のほうのワインはどうしても味が単純なものが多いが、これは割と味のヒダがあったように思う。(yuko)

Bahans-Haut-Brion 1984(バーン・オー・ブリオン)
グラーブの赤。オーブリオンの下位のワインだが、こうトリッキーなワインが続くと「あぁやっとここに帰ってきたか」みたいな安心感を与えてくれる。懐かしい味。やっぱりカベルネはいいなぁ。84年は悪い年だが、その安心感が風味を雄大に感じさせた。ブワッと広がる土の香りが誠に好み。御厨さんの持ち込み。3500円くらい。(satonao)
もう完璧によっぱっらってからのワイン。覚えているのは「うーん、安心の味〜」ってこと。(yuko)

Noble Reisling 1995/Peter Lehmann(ノーブル・リースリング/ピーター・リーマン)
オーストラリアの貴腐ワイン。これも珍しいよね。「出会い」だ。もう酔っ払っていて印象があまりないのが残念。とっておいたドイツの67と飲み比べるとちょっと口にべたっとくる印象だったことを覚えている。オレンジを感じたな、そういえば。御厨さんの持ち込みで2000円。ハーフでした。(satonao)

10月12日(日)

Ch. Prieure-Lichine 1982(シャトー・プリウレ・リシーヌ)
マルゴーの第4級の赤。初飲みである。アレクシス・リシーヌの本は読んだことがあったのでまえから飲みたかったワインだった。一言で言って優雅なワイン。上品で奥床しくて華がある。強い主張といったものがないのが物足りなくもあるが、豊かな時間を与えてくれる。ただ、ちょっと力が落ちかけな印象もある。あと2〜3年早い方が良かったかも。飯田橋のフレンチ「ラ・ターシュ」にて、ゆうこと。13500円。このレストランは(このワインはそうでもないが)全体的にワインがとてもリーズナブルでオススメ。(satonao)
82年という古さを期待して頼んだ。きっと角が取れて見事にまろやかな柔らかい飲み口だろうと思って。マルゴーは優雅で女性的と言われているがイマイチその感じが掴めていないのでその感じも味わえるかと期待したが。確かに下草や濡れた土のようなしっとりとした香りとベリー系の香りがして、味も柔らかくアッタクもそこそこあり幸せな気持ちを起こさせてはくれるが、時間が経つにつれだんだん力がなくなっていった。終わりの頃は開けたての印象を思い起こしつつ飲んでいた。(yuko)

10月11日(土)

Rosso Fiorentino Cabernet Sauvignon 1994(ロッソ・フィオレンチーノ)
トスカーナの赤。VdTではあるがカベルネ種でそれなりに楽しめる味。わかりやすいワインだ。ただ雑味が多く感じられるのが残念。もうすこしフィネスがあれば。東京は代沢の東京料理「タケハーナ」にて7500円。岩本、宮本、新居さんと。(satonao)

10月8日(水)

芦屋酒ショップのワイン会に参加しました。細谷さん、おだ酒店の伊藤さん、村山さん、中村さん、そして佐藤夫婦の6人でHenri Perrot-Minot(アンリ・ペロ=ミノ)という造り手のワインを6本、横に飲んで行きました。最初の一本は違うけどね。このアンリ・ペロ=ミノというドメーヌ、日本初登場だそうでまだ値付けも終わっていないとか。だからいくらかわからないんです。阪急芦屋川駅前のフレンチレストラン「ムートン・ドール」にて。

Chassagne-Montrachet 1995/Bachelet-Ramonet(シャサーニュ・モンラッシェ/バシェレ・ラモネ)
抜栓したては酸味もきつくやせた感じだったが、だんだんとハニー香が強くなっていきかなりおいしくなった。線は細いがエレガントである。(satonao)
抜栓後しばらくったってからのものを飲んだ。「酸っぱい」という感じは全くなく、蜂蜜のようなコクと爽やかな柑橘系のフルーツの感じが程よく合わさった感じで何とも微妙に美味しい。(yuko)
Bourgogne 1995/Domaine Henri Perrot-Minot(ブルゴーニュ/アンリ・ペロ=ミノ)
伊藤さんが「まだワインになっていない」と一言。うん。かなりジュースっぽい。面白いことにキンモクセイの香りがプンプンした。これはこれで印象的。(satonao)
Gevrey-Chambertin 1995/Domaine Henri Perrot-Minot(ジュヴレイ・シャンベルタン/アンリ・ペロ=ミノ)
印象なし。可もなく不可もない感じ。(satonao)
Chambolle-Musigny 1995/Domaine Henri Perrot-Minot(シャンボール・ミュジニー/アンリ・ペロ=ミノ)
前の2本とは役者が違う実力派。ブ〜ンとウオッシュチーズの香りが漂い、僕の好みの香り。味はちょっと酸味を感じるが繊細である。もっと年をおいて飲んでみたい。(satonao)
Morey St-Denis La Riotte 1995/Domaine Henri Perrot-Minot(モレ・サン・ドニ・ラ・リオット/アンリ・ペロ=ミノ)
1級畑だが、前のミュジニーに比べるとちょっと好みからは外れる味。豊かな余韻は楽しめたがなにせ若い。(satonao)
Chambolle-Musigny 1995/Domaine Henri Perrot-Minot(シャンボール・ミュジニー・コンブ・ドルボー/アンリ・ペロ=ミノ)
これはおいしい。全体にアタックが弱いドメーヌだが、これはそれなりに印象を残した。味は繊細で細やか。舌触りもなかなか。若いのがどうしても残念だが。(satonao)
Charmes Chambertin 1995/Domaine Henri Perrot-Minot(シャルム・シャンベルタン/アンリ・ペロ=ミノ)
どっしりした腰が他のワインと一線を画す。他のワインが軽すぎるということもあるけど。ただ香り味ともにそんなにすごく感心したわけではない。10年くらいかかるのではないだろうか。いや、10年待つには軽いか。5年後くらいかもしれない。よくわからん。(satonao)

10月6日(月)

Pitray 1994(ピトレイ)
「チャット・ワイン会」でのテーマワインを飲んでしまってもう一本開けた赤。コート・ド・カスティヨン。きのう半分飲んだときはジャイエ・ジルの後ということもあってか、たよりなく腰が軽かったが、バキュバンして一晩おいたら力強くなっていた。でもまぁ普通かな。家で、優子と。(satonao)
5月のチーズの会でも使ったワイン。チーズの会では飲めなかったので、じっくり味わおうと思って買った。ピノ・ノアールの後に飲むとなんか「南仏のワインかしら?」と思うくらいザラっとしているというか雑な感じがしたが、翌日飲むと落ち着いていて温かな感じのワインになっていた。メルローが主体という割には柔らかさがイマイチなのは94年という若いビンテージのせいかしら?(yuko)

10月5日(日)

Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 1995/Jaier -Gilles(ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ/ジャイエ・ジル)
吉田裕一さんと共同主催の「チャット・ワイン会」でのテーマワイン。一言で言って「訴求を絞りきったとんがった赤」だ。ジャイエ・ジルの強烈な個性をそこここに感じた。かなりのケレンである。抜栓直後から新樽の香りが回りにあふれむせかえるようだった。ベリー系の香りも強く実に幸せ。ブラインドだったらブルゴーニュとはわからないかもしれない。ちょっと粉っぽい感じがしたが、これは柔らかく細かいタンニンなのだそうだ。アタックは弱いのだが、余韻が長く素晴らしい。とにかく95でこの香り・味はジャイエ・ジルの並々ならぬ力を感じてしまう。抜栓1時間で梅っぽい香りが正面に出てきてもっと幸せになった。最後は酸味が勝ってしまった。10年後のも是非飲んでみたくなるインパクトの強いワイン。家で、優子と。(satonao)
95年のものなのにグラスからは猛烈に香りが…。それも名のある村のものでないのに、こんなに力強くていいのかしらと思うほど。よくあるのだけれど、香りは素晴らしいのだが味は思ったより平凡ってこと。このワインは期待を裏切らなかった。最初はちょっと酸味が勝っているのだが、時間経過共にだんだん複雑な味になり味に奥行きがついていった。が、だんだんまた酸っぱさが増してきた。一緒に食べているものによって味の感じ方が微妙に変化するのだろうか?(yuko)

10月3日(金)

Trapiche〜Cabernet Sauvignon Oak Cask〜 1993(トラピチェ・カベルネ・ソービニヨン・オークカスク)
カベルネ100%で、オーク樽を使用したもの。アルゼンチンの名門トラピチェの中級品で価格的にも納得の行くCPのいいもの。思ったよりアタックは弱いが余韻は長く、チェリー系の香りが鼻から離れない。なかなか楽しめた。1300円くらいだったか。優子と。(satonao)

9月28日(日)

Moulin-a-Vent 1995/Les Roches du Vivier(ムーラン・ナ・バン/レ・ロッシュ・デュ・ヴィヴィエ)
優子のチーズ会で使った赤。細谷さんはいつも少ない予算内で凄いのを紹介してくれる。これはVV(古樹)によるムーランナバンで口当たりもよくガメイ種と思えない上品さも手伝ってとても印象的。それでいて力強い。ボジョレーとしては出色の出来だと思う。芦屋酒ショップにて。(satonao)
今まで飲んだボージョレーで一番印象的で美味しいものだと思う。軽すぎずある程度しっかりとした腰があるにもかかわらず、ほんのりとイチゴの甘い香りと味。ガメイの雑っぽさも感じられず滑らかで澄んだ味。あぁ美味しかった。(yuko)

9月25日(木)

Roc de Cambes 1994(ロック・ド・コンブ)
ボルドーのコート・ド・ブール地区の赤。ちょっと粉っぽく雑味もあったが素晴らしいアタックと芳しいベリーの香りで楽しかった。ラングドッグ地方っぽい強さと下品さ、そしてボルドーの上品さを兼ね備えている。時間が経つと火薬っぽく饐えてきて好み。青山の日に日に充実のレストラン「アンフォール」にて7500円。岩本さん、宮本さんと。(satonao)
Ch.Gloria 1990(シャトー・グロリア)
ボルドーはサンジュリアンの赤。「濡れた髪の毛の香り」としか言い様がない特徴的な香り。時間と共に「濡れた犬の毛」+獣臭さが際立ってきてなんとも印象的だった。奥に梅干っぽい香りがあったが、表面の毛の香りを面白がっているうちに飲み終わってしまった。「アンフォール」にて。9500円。ちょっと高いが。(satonao)

9月23日(火)

Balduzzi Cabernet Sauvignon 1995(バルダッジ・カベルネ・ソーヴィニヨン)
チリのワイン。香りはあまり広がらず(膨らまず)固い感じだったが、しばらくして徐々にフルーティーさを発揮してきた。味も最初は平板でつまらなかったがだんだん甘みを増してきてちょっと複雑になってきた。まだ若いのかしら?(95年じゃ若いはずだけれど、新世界ワインは熟成タイプでないと聞いたように思うのだが考え違いか?)イカリスーパーで980円。テーブルワインとしてはそこそこ。(yuko)

9月20日(土)

岡山のメール友達にしてロシア帰りの吉田浩・よしこ御夫妻に、手製ばかうまロシア料理をご馳走になりつつ素晴らしいワインまでご馳走になっちゃいました。吉田さんごちそうさま!なつめちゃん、あびとちゃん、ありがとう!
Corton-Charlemagne 1991/Bonneau du Martray(コルトン・シャルルマーニュ/ボノー・デュ・マルトレ)
ブルゴーニュの超有名な白。黄金色。ハニー香が強く芳醇。ナッツ香もあり本当に豊かな風味で楽しませてくれる。余韻がすごく長く口に甘みが長く残るが酸味も苦みも雑味も残らない。素晴らしい。吉田夫妻、優子と。(satonao)
グラスに注いだ瞬間からあぁなんともかぐわしい…。香りを嗅いでいるだけでうっとりするようなあまい花の香りと蜂蜜のようなコクのある香りがする。味はやや香りよりは印象が薄く想像するほど奥行きがない感じもしたが、でも流石に白ワインの王様、フルーティーさもコクも甘さもすべてバランスよく兼ね備えていて、もっと熟成が進むともっと素晴らしくなるのであろう。(yuko)

Ch. Figeac 1988(シャトー・フィジャック)
サンテミリオンの赤。むせ返るような芳香。湿った黒土の中で花火をやっているような香りが抜栓しただけで室内に広がる。予想以上に素晴らしいワインだ。灰の香りの奥にドライ・イチジクのような香りが隠れている。アタックも強く余韻も長い。そして何より品のいいワインだ。うますぎる。吉田夫妻、優子と。(satonao)
あこがれのワインのひとつ。ブラックベリーのような香りと花火の火薬が燃えたような香り、そして苔むした土の香りが複雑に混ざりあっていて、このワインも香りを嗅いでいるだけでうっとりとしてしまった。味も香り同様複雑で最初はざらっとした感じがあったが時間が経つにつれて滑らかな柔らかい味に変化していった。力強さも奥行きも十二分にあり非の打ち所がないほど美味しかった。(yuko)

9月19日(金)

Ch. Canon-Moueix 1992(シャトー・カノン・ムエックス)
ボルドーはカノン・フロンサック地区の赤。まだまだ若いがフルーティで力があり楽しく飲める。フランボワーズの強い香り。アタックも強く余韻も長い。普通っぽいと言えば普通っぽいが肩に力が入らず安心して飲める味だ。高松のフレンチレストラン「ボア・エ・デュポン」にて優子と。7000円。(satonao)
開けたてはちょっと酸味が口に残りまだまだ若々しいなぁという印象。果実味は充分だがこなれた感じがまだないのがつまらない〜と思いながら飲んでいた。こういうワインでも何年か後にはしっとりとしたワインになるのかしら?(yuko)

9月16日(火)

Ch.Le Gay 1992(シャトー・ル・ゲ)
ポムロールの赤。メルローとカベルネは半々らしい。すごくうまい。柔らかくコクがあって見事。フランボワーズの香りと奥深い広がりを持つ味。酸味がその底を支えている。アタックがもう少しあればベストに近い味でした。苦楽園のマツヤにて3980円。岡山香織さんとゆうこと。家で。(satonao)
香りが素晴らしい。バラのようなフローラルな香りが柔らかく漂い、フランボワーズのような赤い実の香りもほのかにする。香りに対しての味の印象がやや薄くて、私の好みからいうともっとしなやかで厚みがあったら申し分ないのにと思った。でも充分美味しいワインでした。翌日まで香りの印象が残りました。(yuko)

Ch. Bahans Haut-Brion 1985(シャトー・バーン・オー・ブリオン)
グラーブの赤。オー・ブリオンのセカンドでありかなりの実力を持つ。うまい。灰のような火薬のようなくぐもった香りが口にはいると一気に華開く。奥床しくて華やかでなんとも上品な味。オー・ブリオンの品の良さと同質。三ツ星でもいいくらい。苦楽園のマツヤにて8000円くらい。岡山香織さんとゆうこと。家で。(satonao)
花火の時の匂いがした。シラー種のワインでスパイスや火薬っぽい感じを体験したことはあったけれど、ボルドーのワインで感じたのは初めてだったのでとても驚いた。ワインの色は煉瓦色でかなり熟成が進んでいるようだったが、味は最初の印象は非常に力強い。ゆっくり口の中で味を確かめていると甘く柔らかい感じもしたりして、複雑で奥行きがあるすごく素敵なワイン。(yuko)

9月15日(月)

Table Mountain Cabernet Sauvignon 1995/Stellenbosch Farmers' Winery(テーブル・マウンテン/ステレンボッシュ)
南アフリカの赤。カベルネ100%。久しぶりに蕎麦を打ったのだが合わせる酒がなくてこれを開けた。大失敗。いやワインのせいではない。荒挽きの田舎蕎麦とカベルネは合わなすぎる。当たり前だけど……。ワイン自体は価格と比して充分のポテンシャル。灰っぽい香りからだんだんベリーが広がってなかなか。何にも考えずに開けるにはまぁまぁだと思う。あ、何にも考えずに開けたから失敗したのか。う〜む。芦屋イカリにて990円。ゆうこと。(satonao)
開けたてのときの香りは華やかですごく強いものだったのであじにも期待が…。ところが一口飲むと香りほど力強さがなくてちょっとがっかり。でも1000円以下でそれらしいワインを飲むという時には充分楽しいワイン。(yuko)

9月14日(日)

Saint-Amour 1995/Georges Dubouf(サンタムール/ジョルジュ・デュブッフ)
ボジョレーの赤。たまにはガメイが飲みたいなぁと思って飲む。デュブッフは間違いがないし。が、思いのほか濃く雑味が感じられた。保存が悪いか?平たく、そしてフルーティさにかける。さっぱりすっきりわかりやすく飲みたかったのだが。芦屋イカリにて1820円。ゆうこと。(satonao)
あれれ?ガメイ種の味がしない。優しいイチゴジャムの香りと味を期待して開けたのに、なんだか異様にスパイシー。これはワインの状態が悪くてこんな感じなんじゃないかな?という疑いあり。(yuko)

9月11日(木)

インターネットワイン界のスター吉田裕一さんと10月5日にチャットを利用したワイン会を開きます。今日はそこで飲むワインの「選定会」(という名目の飲み会)。場所は深沢の阿部さんの家。吉田さん、稲岡三生さん、小野寺さん、阿部さん(そして遅れて相馬さん)と5人で、シャンパンを入れると10本飲みました。ワインは5本が芦屋酒ショップの細谷さんより。素晴らしいノミネートでした。
結局選定したのはジャイエ・ジルの「Hautes Cotes de Beaune 1995」。これについては当日のお楽しみということで、ここでは感想を書きません。なおそのチャットワイン会のお知らせは来週あたりから告知します。

Bourgone 1993/Domaine Michel Gaunoux(ブルゴーニュ/ミッシェル・ゴーノー)
大変印象的な赤ワイン。わきがのような独特な香りからだんだんベリーが開いていき最後はまさに梅干の香りになった。梅干の香りは心地よくずっと嗅いでいたいようなもの。最後はヌカっぽい香りになった。味も複雑で2900円とは思えない。お値打ち。(satonao)
Ch. Faugeres 1993(シャトー・フォジェール)
サンテミリオンのグランクリュ。赤。黒土の深い穴の中にいるような饐えた香り。硫黄とカシス。そしてものすごく魅力的なアタック。これはすごい、と思っていたら抜栓1時間くらいで味が平板になった。でも2800円なら充分。おいしい。(satonao)
Ch. Chauvin 1993(シャトー・ショーバン)
サンテミリオンのグランクリュ。赤。前に飲んだときよりも無難で平板な印象。柔らかいが酸味が強く、メルローの嫌なところが出てしまった感じ。でも時間が経ったらわりと調ってきて品が出てきた。3900円。(satonao)
Ch. Chauvin 1994(シャトー・ショーバン)
上のと同じ銘柄であるがこちらは1994。ヴィンテージが新しいのに4120円と220円も高い。確かにヴィンテージチャートでも94の方が上。でもさぁ……と飲んでみて一口で納得。別物のような広がりだ。93よりイキイキしていて華やか。ベリーの強い香りが気持ち良い。全体にちょっと平板だけど。(satonao)
ここまでがノミネートワイン。3000円前後という基準です。以下は飲み足りなくて開けたワイン。飲みすぎだっての!

Primo 1994(プリモ)
いきなり何故かイタリアンの赤。おいしい。個性的。火薬のようなスパイシーさが好ましい。今日、この順番で飲まなければ星ひとつだったかもしれない。でもここで飲むとちょっとチカラ負け。可哀想だった。(satonao)
Morey-Saint-Denis Clos Des Ormes 1991/Faiveley(モレ・サン・ドゥニ・クロ・デ・ゾルム/フェブレイ)
赤。さすがフェブレイ。うまい!ベリーの華やかな香り。サクランボのような優しい香り。獣のようなコクのある香り。これらが見事に調和して幸せである。これだけ飲み干した後でもまだぷーんと香りで魅せるあたりが素晴らしい。(satonao)
Ch. Nairac 1983(シャトー・ネラック)
ソーテルヌ。白。デザートワインである。程よく熟成して華やか。ただ甘いというのではなくしっかりした酸味に支えられた甘みで幸せ。ハニーとナッツにオレンジ。豊かな風味は締めにふさわしい。(satonao)

9月9日(火)

Clos de Vougeot 1987/Jean Faurois(クロ・ド・ブージョ/ジャン・フォロワ)
コート・ド・ニュイの赤。果実味豊かでかつ獣臭く魅力的。かなりチェリーやイチゴの風味があり奥の方に猫舎のような饐えた香り。大変面白く飲んだ。西麻布ツバキにて岩本力さん、宮本千津子さんと。(satonao)

9月8日(月)

Saint-Veran 1995/Domaine de Pouilly(サン・ヴェラン/ドメーヌ・ド・プイイ)
マコネの白。久しぶりのサンヴェランである。ナッツ香もハニー香もフュイッセ程ではなく中途半端。切れ味を期待したがそれもイマイチ。ちょっと平たく単層的であった。ドメーヌのせいかな。前飲んだときはもっと美味しく感じたが。(satonao)
「プイィ・フュッセみたいなキレとコクのあるシャルドネがのみたい!」と最近思っていて、予算の都合で「サンヴェラン」を購入。暑い盛りに飲むつもりが時期を少し外してしまったか…。冷えすぎということもあり香りが立ってこない。しばらく置いても素敵な香りにはならなかった。爽やかだけれど、フルーティーさだけが全面に出るというわけではなく熟成感もあるのだが押しが弱い。飲みながら口に残った少しのワインを探ると遠くで蜂蜜っぽい味が残る。もう少しそれがわかりやすかったら美味しいと思えるのに。(yuko)

9月7日(日)

Le Corton 1991/Bouchard Pere & Fils(ル・コルトン/ブシャール)
ゆうこが「フランス・チーズの旅」に行った時、現地のドメーヌで飲んですごく美味しかったので買ってもって帰ってきたというグランクリュの赤。期待の抜栓であった。香りはバツグン。饐えた土の香りと麝香のような甘い香り。だが、味はイマイチだった。酸味も平たく奥行きがない。時間が経っても傾向は変わらずちょっと残念だった。ゆうこも首をひねっていた。でもまぁ標準程度には充分美味しいのだけれども。ゆうこと。ドメーヌで200フランくらい。4000円くらいですね。やっすい!(satonao)
いろいろと苦労をしてフランスから持ち帰ったワイン。試飲したときはとっても美味しく感じたので、とっておきのときにと思って大切に置いておいた。夏場に部屋においていたため噴いた。で、あわてて飲んだのだが、それが悪かったのかしら?香りは素晴らしくうっとりとするのだが(これぞピノノアールという獣っぽい香りと地下室の湿った土の香り、樽香などに混ざってほのずっぱい果実の香りがしました)、飲むと「なぁんだ」とがっかりしてしまう。特にフランスでの印象が良かった分、落差も激しかったです。(yuko)

9月2日(火)

Lagarde(ラガルデ)
アルゼンチンの赤。なんとヴィンテージがない。良い年のものを混ぜているのだろうか、なんだよコレ、とか言いながら飲んだところ……うまかったのだ。カベルネ・ソーヴィニヨン100%にしては口の中で暴れない。下手なボルドーより香り・味ともに勝てるのではないだろうか。タンニンが少なく弱腰なのが気になるが1350円だもの。時間が経つとちょっと下を向くので早めにどうぞ。価格を考えれば二つ星。91年のVINEPOで最優秀賞をとったらしくボトルに誇らしげに金メダルがあしらってある。芦屋おだ酒店にて1350円。優子と。(satonao)
「ボルドータイプの新世界ワインならコレ!」とおだ酒店の伊藤さんにオススメいただいた。これを飲んで「そうか、ボルドータイプとはこんな感じのワインなのか」と再認識。ブルーベリーのジャムのような香りもして味もなかなかこなれている。若々しいのだが刺がないというかとんがっていない。分厚いのみくち。でもフランスの良いものとの違いは、時間と共に少しずつ変化していくときの期待感がやや弱いということか。だってもっとよくなるぞ〜みたいな気配はまるでないんだもの。(yuko)

9月1日(月)

Duas Quintas Douro 1993/Ramos-Pinto(デュアス・キンタス・ドウロ/ラモス・ピント)
ポルトガルの赤。ポート酒の会社が出しているものでドウロ川中流の畑。アタックは強く香りもシラーに似たスパイシーさ。抜栓してすぐにガブガブ飲むのには最適。でも時間が経つとすぐ平たくなってしまう。初めはオオ!っと感動したんだけど…。芦屋おだ酒店にて1300円。優子と。(satonao)
大人しい感じ。(私はあまりスパイシーさを感じなかった)上品でタンニンもきつくなく飲みやすいのだが平板。ゆっくり飲んでいると飽きてしまう味。(yuko)


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