97年1月〜2月
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2月28日(金)
- Crozes Hermitage 1994/Alain Graillot(クローズ・エルミタージュ/アラン・グライヨ)
- 東京大井町の小西屋で購入。(2600円?)シラー種のワインなので、グラスについで鼻を近づけた途端、ぷぅ〜んと独特のスパイス臭が。「辛そう!」と思って飲むとタンニンが強く、黒すぐりとかプラムとかをうんと煮詰めたジャムのような甘酸っぱさがする。不思議なもので胡椒の(胡椒そのまんまの香りではなくいろんなスパイスが混ざりあったような香りだが)匂いがすると、舌も胡椒の刺激を求めてしまうようだ。このギャップが面白くて、必要以上に匂いを嗅いで味を想像しながら口に入れるという「遊び飲み」をしてしまう。(レモングラスのハーブティーが香りに反してちっとも酸っぱくないギャップを楽しむように。)小西屋常連さんの三生さん曰く、このワインは小西屋のご主人のオススメらしい。この味わいでこのお値段はとてもお得だそうだ。(私もそう思う)(yuko)
スパイシーで酸味が強い。糖分の少ないマーマレードにタイムを軽く振ったような感じ。刈ったばかりの芝のような青っぽさもある。アタックは強く余韻は短いが、後を引くのでどんどん飲めてしまう。大変バランスがいいワイン。ちょっとエチケット(ラベル)が素っ気なさすぎるけど。(satonao)
2月25日(火)
- Errazuriz 1994(エラスリス)
- 芦屋酒ショップにふらりとワインを見に行ったときに、そこのご主人細谷さんに薦められて、初めてチリワインに挑戦。最近チリやアルゼンチン、オーストラリアのワインもコストパフォーマンス的にも良くて、当たりのワインが多いと聞いていたものの、何となくわからなくて手が出なかったが、「ボルドーのシャトー・ラグランジュと飲み比べてみて、それほどひけをとらなかった」と具体的に飲んだ人の話を聞けば、こわごわだが、まぁ飲んでみようかという気になった。(値段も1000円を切ったし。)カベルネ種のワインで、94年と若いのでまだおいしくないのかしらと思いきや、香りもわりと豊かでそれなりにまあるい甘みも感じられ、ワインの香りを嗅いでいるだけで「幸せ」とまでは行かないが、食事を「楽しく」演出するには十分な実力を持っていると思った。(yuko)
おいしかったね。いまはフレンスワインを勉強中だからあれだけど、そのうち是非追ってみたい。甘くまぁるく広がるジャムの香り。フレッシュ。全体に花の華麗さはあるがもう少し下草っぽさ・すえた香りがあったらもっと好み。良いワインでした。(satonao)
2月22日(土)
- Chablis 1er
Cru Cote de L'ecet1992/?(シャブリ・プルミエクリュ、コート・ド・ロシェ)
- 「ビストロボンボン」(チーズの会もお世話になっている)の常連さんの会「ボンボンクラブ」に初めて参加させてもらった。そこでいただいた白ワイン。シャブリは久しぶりだなと思いながら一口飲んでみると、「ん?」と思うほどコクが感じられた。今までの私のシャブリのイメージが「さらっとした軽い辛口の白で、いわゆるブルゴーニュの白ワイン葡萄品種は同じでも別物」だったが、やはりシャブリもシャルドネ種のブルゴーニュワインだった。はちみつの香りも強く感じられ、酸味や甘みや苦みがそれぞれ感じられるがどれも出過ぎずちょうど良く、調和が取れたスマートなワインだった。今まで飲んだシャブリはどうして薄っぺらい印象しかないんだろう?作られた年によるものなのかしら?シェフとマダムは90年はもっとよかったと言っていた。(yuko)
祖父の葬式などがありなかなかワインを飲む機会がなかったので久しぶりって感じ。シャブリって薄っぺらい印象が強いんだけど、これは久しぶりにおいしいシャブリを飲んだって印象。ハニー香が強く華やかでコート・ドール系の白のような味わいだった。シャブリも捨てたもんではないねぇ。(satonao)
2月16日(日)
- Chateau Carbonnieux1992/(シャトー・カルボニュ・白)
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グラーブはペサック・レオニャンの白。ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンの混合。家でメール友達の天野さんの内定祝いに開けた。色はゴールド。かなりきつめの外観(色から来る印象)だが味は柔らかい。ハニーとロウソクとリンゴの香り。熟成させてみても面白いかもしれない。(satonao)
ビンの色が透明なので(普通白ワインはグリーンがかったビンに入っているように思う)開ける前から黄色っぽい色だなぁと思っていたが、グラスにつぐと黄色というより黄金色だった。最初に匂いを嗅いだ印象は「絵具、クレヨン、鑞」といった感じがしたが、グラスを回したり飲んでいるうちに甘いリンゴのような香りと味がした。トム・ド・シェーブル(シェーブルのセミハードタイプ)とあわせてみると、非常に甘みが増して感じられた。(yuko)
2月15日(土)
- Chateau Pontet-Canet1992/(シャトー・ポンテ・カネ)
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西宮体育館の近くに移転したグレコで確か2500円くらいで購入。お店の説明書きによるとフランスの国鉄の食堂車で出されていたワインだったとか(今はどうだか知らない)。この頃よく飲む機会がある「ポイヤック」のワイン。30分前に抜栓しグラスについでみると、香りは確かに弱々しいながらもピション・ラランドやレフォール・ド・ラトゥールの時と同じような柔らかい草っぽい香りがしたが、飲んでみるとなんだか舌にざらざらとした粉っぽい感じが残った。それが何ともまずい感じで「これはダメかな」と思ったが、ビンに残っているワインをデキャンタして食事をしながらしばらくたって飲んでみると、香りは広がって粉っぽさもなくなり丸い感じに変わってきた。奥行きも出てずいぶんおいしいワインとなった。でも、ピション・ラランドやレフォール・ド・ラトゥールほど香りにインパクトはなく、においをかいでいるだけで幸せな気分にはちょっとなれないかな。ボルドーのワインが「ワインの女王」と言われる理由がわかる気がした。(yuko)
そうかなぁ。わりと1口目からおいしいと思ったけど……香りも豊かで広がりがあり大きな優しい熊を思わせた。ボルドーが「女王」と呼ばれるのがよくわかる優しさだ。ムートンの隣のシャトーの第5級格付けで、1982年にセカンドを作り、1985年に所有者が変わってかなり良くなってきたらしい。ヴィンテージ的にも良かったように思う。(satonao)
2月11日(火)
- Julienas1995/Sylvain Fessy(ジュリエナ/シルバイン・フェジィ)
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芦屋のレストラン「シェ・モリ」にて頼む。魚料理のコースを頼んだので軽めの赤にしようということで。フレッシュなベリー系の果物の香りと味。まるでジュースを飲んでいるような感覚。
ただグラスが小さく、カットグラスのため何となく雰囲気が出ないだけでなく、香りも楽しめなかった。ワインもただ飲むだけでなく味と香りを確認しつつ飲む事を楽しむ場合、グラスの形も重要なポイントとなる事を実感した。(yuko)
フレッシュにして豊かな95年物。ガメイっぽい味。ガメイは(本によると)「生命力が強く果皮・種の比率が少なく果汁が多いのでタンニンの少ないフルーティなワインになる」とのこと。もちろん種による個性もあるが、まぁ、ジュースなのである。狭っくるしい後味はたぶんにグラスが影響している、と思う。(satonao)
2月8日(土)
- Bourgogne Aligote Bouzeron 1994/Domaine Chanzy(ブルゴーニュ・アリゴテ・ブズロン/シャンズィ)
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ブルゴーニュ・アリゴテの中でもブズロン村産のものは、ラベルにブズロンの名を載せることが出来るそうだ。それだけこの村で産出されるアリゴテ種の葡萄の質の良さと歴史の古さが認められているのだろう。一口目、酸味がピッと舌を刺した。爽やかなフルーティーな酸味だ。そしてその酸味になれてくるとほのかに甘みが感じられた。シャルドネに比べて切れがいい。しかし飲み口爽やかでどんどん飲めてしまうのだが、やがて味の印象は平板になってきてしまった。
(yuko)
平たくて狭い白ワイン。こちらとしては面白みを探して飲む感じになるのだが「あまり探さないで!」と拒否してくる強さを持つ。鋼鉄の意志を持つ病院の婦長さんのようだ。日差しの強い夏の午後などいいかもしれない。冬だと寒々しくなる。(satonao)
2月7日(金)
- Chateau Gescours1990/(シャトー・ジスクール)
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大阪のレストラン「ラ・メール」にて岩本さんと。7000円。コースが20000円から、というそのレストランで一番安いワインでした。少しでも財布に響かないように、という考えだけで選んだワイン。初飲み。マルゴー地区の第3格付けだが1980年代はいまいちだったらしい。味あくまでも柔らかく舌に優しい。抜栓直後でも香りの広がり充分。逆に時間がたつに従い弱さを露呈したような印象。(satonao)
2月5日(水)
- Les Forts de Latour1992/(レ・フォール・ドゥ・ラトゥール)
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ずいぶん前(といっても去年の秋)に買っておいて、何か特別なときにと思い今までとっておいた。今日は東京からお客さんが来たので、ここぞとばかりに栓を抜いた。・・・むむむ・・・まだ抜栓したばかりで香りが開ききっていないとはいえ、このやわらかい下草の香りや土のような匂いは、先日飲んだピション・ラランドの時に味わったものと同じだ!!そう言えばどちらもポイヤックのワインだから、似たような香りがするのだろうか?味も奥行きがあって飲みごたえがある。「ブーレット・ダヴェヌ」というチーズを合わせてみたが、ウオッシュタイプだが胡椒やハーブなどが入っているので、どうもワインと馴染まなかった。チーズ自体にミルクの豊潤さがあまり感じられなかったので、繊細だけれど厚みのあるワインに太刀打ちが出来なかったという感じ。3人でそれも夜の11時すぎから開けたので、香りが開くのを待てずにあっと言う間に飲みきってしまった。次回はちゃんと食事の1時間前には抜栓して、ワインの変化も楽しみたい。(yuko)
- シャトー・ラトゥールのセカンドだが、品質はしっかり管理されているので変なシャトーのを飲むよりハズレがない。このワインを飲むのは4回目くらいだが、今回が一番良かった。しっかりした中に華やかさがあり、香りをずっと嗅いでいたい感じ。よいよい。(satonao)
2月4日(火)
- Brouilly1995/Domaine de la Motte(ブルイィ/ラ・モット)
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先日のモルゴンに続きボージョレー特集第2弾。グルメゾンにて1680円。ボージョレは早飲みができるという印象がある事から、まだ年代が若くて安めのものでも迷いなく買ってしまえる。ボルドーとかだと不作の年ときいていても、2年や3年ではなんだかまだ飲むには早すぎるようで、どうしても年数をおいた高めのものしか買う気になれない。(だから私のお楽しみ用には
せいぜいこの程度が限度)味の方はまたまたいちごの匂いがした!このあいだのコート・デュ・ローヌと比べると断然フレッシュなフルーツの味がする。この爽やかさがボージョレの身上か?(yuko)
1月31日(金)
- Cotes du Rhone1994/Ed.Burle(コート・デュ・ローヌ/エドモンド・ビュルル)
- 友人で大変ワインに詳しい朋子さんから購入。「コート・デュ・ローヌでお勧めを選んで」というリクエストに答えてくれたもの。グルナッシュ主体で古木から作られるものらしい。以前ギガル社の同名のワインを飲んで、「‘コート・デュ・ローヌ’はこのあたりのワインの中でさっぱりとして飲みやすいなぁ」などと思ったが、その考え方を全面撤回。とても味が濃く力強く、煮詰めた黒すぐりのジャムのような甘酸っぱい匂いとスパイシーな香りが同居して、とても印象深い味わい。確か1900円くらいで分けてもらったのだが、これはお値打ちという感じ。大井町の「小西屋」さんでもこのワインを見かけた。(yuko)
1月29日(水)
- Morgon1995/M.Lapierre Viticulteur(モルゴン/ラピエール)
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夕御飯。フィルターをかけていない(懐かしい戦前のボジョレーと書いてあった)と聞いて買った。グルメゾンにて\2480。ボジョレー地区の中でもかなり熟成に耐えるしっかりしたタイプの赤。ガメイ種独特の香りがなぜかあまり感じられずさわやかな甘味が気持ちよかった。ハッカのすえたような(甘草?)香りと酸味。果実香。
もう少し熟成させてもいいかもしれない。僕がシラー種用リーデルグラス、ゆうこがブルゴーニュ用リーデルグラスで飲み比べたが、断然シラーの勝ち。ブルゴーニュだと香りが平たくなった。そういえば、こういう鑞で封印してあるボトルはどうやってスマートに開けるのでしょう。誰か教えて!(satonao)
- このワインはほんとにガメイなの?と疑ってしまうくらい香りも味も軽やかで甘かった。いちごとか春を感じさせる味のするワイン。後日、お店の人に「面白い味でした」と報告したところ、「あのワインはちっともモルゴンらしくない、珍しいものですよ」とのこと。急に「ガメイ」らしい味のするワインが飲みたくなってしまった。(yuko)
1月28日(火)
- Bourgogne 1990/Leroy(ブルゴーニュ/ルロワ)
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優子の晩酌ワインとして1月中旬にグルメゾンにて2480円で購入。晩酌ワインにしては少し値が張るけれどルロワだし、ただのACブルゴーニュが、ルロワのだとどんな美味しい素敵なワインなのか試してみようと思い、おもいきって買った。(同じもので白もあったがそちらは我慢。)
・・・うーん、期待していたほどのピノ・ノアールの香りもしないし、味も平板。でも決してまずいわけではない。2480円だしてまた飲みたいという味では、なかったということ。(yuko)
1月26日(日)
- Domaine La Tour Boisee 1995(ラ・トゥール・ボワゼ)
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夕御飯(ピェンローと)。ラングドッグ・ルーション地区のミネルボア村のMarie Claudeが産する白。ラングドッグ・ルーション地区はフランス全体の約4割のワインを産する最大の生産地帯なんだって。ミネルボアは8割が赤。白はグルナッシュ種やマルサンヌ種を使用していると思うが、これは推測。ブールブーラン種とマカブー種を使っているという本もある。個人的にはシャルドネっぽい香りだと思ったけど違うんだよね。ハニー香があって美しい白だ。2300円くらい。(satonao)
- このワインは確かお店で「シャルドネ種」といって勧められたと思うのだが・・・。2000円で買った。2000円にしては香りも味も深くてなかなかだと思う。(yuko)
1月25日(土)
- Chateau Pichon Longueville Comtesse De Lalande 1984(シャトー・ピション・ラランド)
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神戸のレストラン「コム・シノワ」にて。10000円。ポイヤック村のCh.Latourの隣にある「超2級」格付け(ヒュー・ジョンソンより)にしてこの値段はかなりお得だ。とっても美味しい。柔らかく華やかで優しい赤ワイン。下草香、トリュフ香、奥底に薔薇香が広がり、香りをかいでいるだけで飽きない。3ヵ月に1度出会えるかどうかのヒット。(satonao)
- ワインひとつでここまで食事が楽しくなるとは!!食事中、何度ワイングラスを手にとり香りをかいだことか!惜しむべくはチーズがどれも干からびかけていて状態が良くなかったこと。
もし、ミルクの香りが柔らかくするポン・レヴェックや、中身がとろけ出しそうな程熟成したシャウルスと共にできたら、素晴らしいマリアージュだっただろうに。(yuko)
ワイン好きの方、メール下さい。
yuko@yuko-cheese.net: Send Mail
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